昭和薬科大学の森川(人生の)先輩より資料提供
人生と信友
ボナールの友情論
1.誠の友には、限りない信頼の歓喜、いつでも理解
してもらえるという確信があるから、何もかもい
える楽しみ、雄々しく、また赤裸々な生活の陶酔
がある。
2.多数の俗人から認められず、少数の友人から認め
られられることは楽しい。
3.真の交友は、精神の宮殿における心と心の楽しい
饗宴である。
4.信友同士の集まりは、いかにささやかに見えるも
のであっても、そこに集まった人々を、凡俗とは
異なった別の人間にし始めるものである。
5.偉大な魂の主はその敵を軽蔑することでなく、
実は忘れるものなのである。
6.寛容は超脱の最も丁寧な形式である。
7.感情を易い性格の人々には春がない。
親友と尚友
阿南が仏に、どういうのを親友といたしますかと
尋ねた。仏こたえて曰く
1.与え難きを与う
2.作(な)し難きを作(な)す
3.忍び難きを忍ぶ
4.密事を語(つ)
5.密事を他に向かって語らず
6.苦に遭うても捨てず
7.貧賤たるも軽んぜず
この7つを具うるものを親友と為すと。
まことに首肯させられる。なかんずく4と5に感を深うする。密事を語ぐは、別の語でいえば、包み隠しをせぬことでである。さりとて内密のことをべらべら他人にしゃべるようでは話にならぬ。友にもいろいろあるが、結局次第に進んで古人を友とするに至る。之を尚友という。
(孟子・尽心)
以上 「活眼活学」 安岡正篤 PHP研究所 より
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